株式のパターンと注意を解説
株式投資をしているときに、上昇トレンドが始まる直後に、または始まる直前に、急に大きく下落する場合が、多々あります。
これは、一般に
振るい落とし(または、騙し)
と言われます。
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振るい落としとは
実際に振るい落としのチャートを見てみます。
上のチャートでは、4月初めまで緩やかに加工してきたトレンドが、4月中旬に、25日移動平均線(ここでは、Aと呼んでいます)に下からタッチして、その翌営業日に、大きな陰線が出て、その前日の安値を下まわっています。
急激な下げに、多くの投資家が、買いポジションを持っていた場合は、売って、逃げます。
この時、じっと我慢して、買いポジションを持つ人は少なく、ましてや、大引けの安くなったところで買う人もあまりいません。
振るい落としとは、上昇を期待して買った人を、売らせるための急激な下げです。
この下げは、実際に経験している人は、わかると思いますが、恐怖で、つい手放したくなるような、下落です。
しかも、上のチャートでは、5月の初めにも2回目の振るい落としがあります。
2日連続で陰線となっています。
1回目の時も、2回目の時も、やがて、株価は上昇していきます。
振るい落としの陰線にしがみついて、売るのを我慢し、しかも、買い挑んでいく人だけが、その後の上昇の利益を手にすることができるのです。
もうひとつの例
下の別の銘柄でも、矢印のところで3回の振るい落としが見られました。3回目のものは、4連続下落する強烈なものであったため、多くの人が耐えきれずに、手放したと考えます。4連続目は、前場に大きく下落して後場に急上昇しました。
大陰線の大引けで買うか、3連続の小幅下落の安値で買うかした人は、その後の上昇で、利益を手にすることができました。