投資

FX取引で安定した利益をあげるには

◇このブログには広告を含みます

最近の失敗事例を先に報告します

この失敗事例を公にするのは、大変いやな作業になりますが、これも自分のため、人のため、みんなのためと思い共有します。

令和6年3月29日の夜のトレード記録です。

私がチェックしていたのは、NZドル円でした。

NZとは、ニュージーランドのことであり、円換算のレートを取引したいと考えて、数日前から、チェックしていました。

以下は、月足のチャートです。上昇トレンドとなっています。

月足では上昇トレンドですので、本来であれば、買いたいと考えていました。
しかしながら、日足を見ていきます。
3月28日16時現在の日足は、下降トレンドでした。

日足では、売りが優勢だと考えました。
では、4時間足では、どうかと考えました。

4時間足を見たら、高値が切り下がり、安値も切り下がっているため、下降トレンドであると判断できました。

こうなると、本心では買いたいのですが、売るほうが有利と考えたほうが、トレンドに逆らわない取引になります。

念のため、1時間足を見ました。

これまで私は、日足を見て、さらに4時間足から15分足までのトレンドを判断してきました。

そして、トレンドが出ていると感じた場合、1時間足で、トレードをするようにしていました.

1時間足を見ると、どうも下降トレンドではなく、もみ合い、トレンドがない(トレンドレス)状態と見受けられました。トレンドがない場合は、トレードをしないというルールが私の中にはあります。

そして、この日の夜8時ごろの15分足を見ていたら、急激に上昇をはじめたのを、確認しました。

月足は、上昇トレンドであるため、買いが有利ですが、日足、4時間足、は下降トレンドとなっていまして、ショートするのがいいという結論でした。ただし、1時間足は、トレンドレスであり、取引はしないというサインだと感じられました。

そして、8時ごろ、15分足で、下のチャートのように上昇したので、それまでの方針を転換して、買いました。

買ったのは、それまで、ショート(売るポジション)が有利だと知りながら、または取引をしないというサインも確認しながら、つい目先の動きにつられたのが原因です。エサにつられた魚のようなものなのです。これは、昔のプロ投資家の言葉を借りると、「ダボハゼ」投資となります。おびき寄せられたエサに食いつくハゼのような素人投資家を戒める言葉です。

わたしは、ポジションを2ロット(ロットは1万通貨単位のため、2万NZドルで約180万円)投入しました。これは、本来であれば、トレンドに逆らった投資であるため、せいぜい試し玉としては、妥当なロットのはずでした。

しかし、何を思ったのか、根拠もなく、さらに、次々に、2ロットを、2回追加しました。

これで、合計6ロット(6万NZドル、約540万円)の買いポジションとなりました。

8時過ぎに、6ロットを買いポジションで作り、これにはトレンドに逆らうという、根拠ない方針で、ダボハゼのように食いついたのですが、9時前には、ほとんど上昇の気配なく、下がるように見えました。

上のチャートは、15分足のチャートですが、損失が少しづつ膨らみました。

もし、仮に、短期のトレンドを信じて、ルール通りにショートしていれば、利益になっていたはずです。

だれか、大口の投資家が、エサをまいて、それにつられて買いポジションを持つ投資家を誘ったのだと今なら、わかります。

今なら、どうすればよかったかを冷静に判断できるのですが、この時は、ただ、きりきり舞いになっていました。

本来であれば、ショートポジションをとって、利益確定ポイントを直近安値の90.20の少し上の90.22あたりにおいて、損切りポイントを直近高値の少し上の90.44あたりに置けばよかったのです。また、どうしても買いポジションが作りたければ、ショートポジションのやりくりとは別に、直近安値の90.20の少し上の90.22あたりに、指値をして、待っていればよかったのです。

それ以降の、15分足の流れは下の通りとなりますが、ほんの一瞬で、私の買いポジションは、90.29のあたりで損切を食らいました。

自分のルールに従わなければ、安定して利益を生み出すことは不可能です。

とくに、目先の動きにまどわされていたのでは、ダボハゼとして、釣りあげられます。

更に今振り返れば、もっと予測していなかった、激しい値動きが10時半までに起きていました。

その15分足のチャートは下の通りです。

結局、損切りしなければ、もとのレートに戻っていたはずですが、15分のなかで、90.20まで下がるとなると、誰もが恐怖で損切するはずです。もし、損切りしなかった人は、ほめられたものではなく、そのままどんどん下がっていくリスクを負うことになり、危険です。損切りするべきでした。自分を守るためには、損を少なくして、利益を大きくしなければ、トータルでは勝てないからです。

勝てる取引をするための方法とは

ここで、いろいろな方からの意見を参考として、こうすればトータルで勝てるようになるというルールをまとめました。

ポイント

①トレンドに逆らわない。(全体のトレンドが上の例では下向きだったのに、つい上がっていくのにつられて買ってしまうような取引をしない)

②レンジブレイクでエントリーしない(上の例では、下値支持線の90.20より下に行ったらショートするなどの取引をしない。また直近高値の90.50あたりを超えたら買うなどの取引をしない)

③レンジ(トレンドレス)では取引しない(上にも下にもいかないトレンドのない時間帯、これも上の例のようなレンジでの取引はしない)

④水平ライン、フラグラインが引けるレンジで、上値抵抗線で売って、下値支持線で買い戻すなどの取引をしない(これはトレンドの逆にポジションをとることであり①にははんするからです)。

⑤根拠のない、怒りに任せた「取り戻してやろう」という感情トレードをしない。たとえば、買いポジションで失敗したので、今度は何も分析せずに売りポジションに切り替えるような、感情的なトレードをしない。このような局面は、③のレンジである場合が多い。トレンド判断が間違っている場合が多い。

ジグザグをイメージしてください。

ジグザグが、トータルとして上昇しているのであれば、どこで買っても、利益がいつか出ます。

ジグザグが、トータルとして上昇しているのであれば、どこでショート(売った)としても、いつか損失となります

ジグザグが、トータルとして下がっているのであれば、どこでショートしても、いつか利益が出ます。

ジグザグが、トータルとして下がっているのであれば、どこで買っても、いつか損失となります。

ジグザグが、トータルとして、上りも下がりもしなければ、どこで買っても、どこで売っても、優位性がない取引となります。それどころか、上がったら買って下がり、下がったら売って上がりという、アリジゴクに陥ります。

資金がどんどん減るのは、このようなトレンドレスの場合です。私の経験上、資金だけでなく、精神も消耗します。そして、多くの投資家がトレンドレスの中で、資金と心を消耗した後に、トレンドが生まれます。何もしていなかった人だけが、すなわち資金を温存し、心理状態も疲れていない人だけが、そのトレンドに乗ることができます。

ではどうしたら、そのような失敗を回避できるでしょうか。

それは、トレンドがある場合だけ取引し、しかも、反対方向にポジションを持たずに、素直に、トレンド方向にポジションを持つことです。それだけでいいのです。

ピヨ

トータルで上がっている局面では、そろそろ下がるだろうと考えずに、素直に買いポジションを作る。逆の場合は、素直に売りポジションを作るだけでいい。

人は目の錯覚を起こしやすいものです。上昇の初期段階では、トレンドレスの場合でも買いやすいし、トレンドレスのため、すぐに下がってしまい、利益になりません。そしてトレンドが発生した場合、かなり上昇した後では、目の錯覚で、そのポイントが天井に見えたりします。そこで、トレンドに逆らったポジションを持とうとします。しかし、トレンドは続いていき、さらに上昇すると、天井に思えたポイントが、結果的に山の頂上ではなく、山の中腹、または、山のふもとだったりすることがよくあります。

底値だと思っているのも、目の錯覚のなせる業です。

長い間、下降が続いたりすると、そろそろ底ではないか、という根拠のない逆張り(トレンドに逆らう考え方)が起こります。そして、ひとたび、そう思い込むと、これはバイアスという、陥りやすい罠となって、買っては損失が膨らみ、さらに買い増して(これをナンピンといいます)損失を拡大させます。

自分のバイアスに気づいて、買いポジションを閉じて、ショートポジションを増やせば、逆に利益は拡大します。利益の膨らんでいる方向にポジションを持つのが勝者のセオリーです。

-投資