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2023年11月の株式と為替の状況を分析しました。
期間:2023年11月2日~
日経平均のトレンド
日経平均の日足チャートを見て、トレンドを判断します。
11月2日のチャートです。
私の場合、トレンドを判断する時は、25日移動平均線(以下Aと呼びます)が下向きで、現在の株価指数が、Aの下にあるなら、下降トレンドと判断します。
Aが上向きで、現在の株価指数が、Aの上にあるなら、上昇トレンドと判断します。
上の日足チャートでは、Aは青い曲線で表示されています。(auカブコム証券の「カブステーション」のチャートは、とても見やすく、分かりやすいので、株探と共に利用しています)。
Aは、10月初めから少し下向になっていましたし、株価指数もAの下にありましたので、緩やかな下降トレンドと考えていました。
しかしながら、10月下旬に入ると、株価指数は急上昇し、11月2日にはAの上に移動しました。
下降トレンドの場合に、株価投資で実践することは、ショート(空売り)となります。私は、そういうルールで運用しています。
もし、現物の株式を保有しているならば、一旦売るか、現物は売らずに、同一の株または、同じような動きをしている企業をショートします。
しかしながら、急激に株価指数が上昇し、Aの上に戻ったので、上昇トレンドに戻ったという判断もできます。
ただし、Aは下向きです。
Aルールでは、Aが上向きで、株価指数がAの上にある場合は、買い続けるという決まりです。
また、株価指数の上には、75日移動平均線があります。
過去の10月19日には、この75日移動平均線に到達した後、下降トレンドに戻っています。
今回もそうならないとは、限りません。
様子見とするのが妥当です。
気になる要素がもう一つあります。
日経平均を先導すると考えている、「日本製鉄」と「三菱商事」の2大企業の株価が、11月2日に下落したからです。
上は、日本製鉄のチャートです。
日経平均とは違って、Aは下向きで、株価はAの下にあります。
先の日経平均のチャートと違って、下降トレンドを示しています。
他の日経平均構成銘柄よりも先にリードして動く、「先導企業」が、日本製鉄であれば、他の企業に買い向かうのは、控えたほうが良いと判断します。
この判断は、11月24日現在では、ミスリードであったことが、わかります。下は、11月24日現在の日本製鉄の日足チャートです。(株探より引用)
11月2日に大きく下落してAを下抜けた後、上昇し、再び11月8日にも大きくAを下抜けて下落した後、少しづつ上昇し、Aの上に株価が戻り、今はAは上向きで、株価はAの上にあり、上昇トレンドとなっています。2回の大きな下落は、見せかけだったのでしょうか。機関投資家が、個人投資家を振るい落とす時の下落だったのでしょうか。
日本製鐵をトレードするのであれば、11月8日以降に、株価がAの上に戻ってから、買うのがルールに従ったトレードであると思います。
下は、三菱商事のチャートです。
11月2日に大きく下落しました。
Aは下向きで、株価もAの下にあります。
この時点では、下降トレンドになった、または、トレンドレス(揉み合い)と考えて良いでしょう。
下は、23日後の、11月24日現在の三菱商事の日足チャートです。(株探から引用)
揉み合っています。
為替(ドル/円)のトレンド
11月2日現在のドル円の相場はどうなっているでしょうか。
日足チャートを見ると、上昇トレンドとは言えない状況になっています。
上昇トレンドの要件は、
①A(赤色の線)が上向き
②価格がAの上にある
というものです。
下のドル円の日足チャートは①は該当するかもしれませんが、②は該当しません。
(検証)
下は、11月24日現在のドルです。
この1ヶ月間、前半は揉み合っていたのですが、後半で大きく下落して、Aを下抜け、下降トレンドの兆候を見せています。